辻󠄀・山中財団

新たな流れを
オーナーの社会的責任の追求

辻󠄀󠄀・山中財団について

一般財団法人 辻󠄀・山中財団は
事業会社(株式会社G-Place)の
株式を100%保有しており、
この配当を財源として
社会課題の解決につながる
活動に対して寄付を行っています。

目的は「企業の収益を社会へ
還元すること」で、
保有する事業会社が事業を通して
得た収益(株式配当)を
社会に還元するための仕組みとして
設立されました。

「企業の社会的責任」は問われて
久しいですが、
「企業オーナー(株主)の
社会的責任」も問われるべきだと
当財団は考えます。

企業オーナーが社会的責任を認識し、
お金の使い方を真摯に考え、
良いお金の循環を
生み出すことが出来れば、
資本主義社会をより良いかたちで
運営していけるのではないかと
考えています。

当財団の考える
「オーナーの社会的責任」

  • 収益を循環させる機能
    原則は全額寄付

保有する事業会社から受け取った配当金は、法人の維持のために必要な最低限の経費を除き基本的には全額を寄付しています。
このような方法により、”企業が社会から得た収益が一方向に流れ、株主の元に行きついて集積する”株主資本主義における既存のお金の流れと異なった”株主から社会に継続的にお金が循環する”新たな流れを生み出します。

  • 株式価値の変動による
    影響を無効化する機能
    オーナーは「人」ではなく「法人」

現在の株主資本主義における二極化の要因のひとつは株をはじめとする資産の評価が増大することによって生じる個人の富の肥大化だと考えます。 当財団では「法人」がオーナーとなることにより、株の所有を通して「人」に富が集積する既存の形からの脱却を目指しました。オーナーとしての財団は保有する資産の評価の増減に何ら影響を受けず、得た配当を社会に還元することを純粋に実行し続ける仕組みです。

  • 保有企業に対し動かぬ指針を示す機能
    〈経営の原点〉としての存在

当財団は、保有する企業の個別の事業判断に関与することはしません。一方で、自身のオーナーとしての社会的責任を果たすために財団の定款に保有する企業のあり方について定めており、「社会にとって有益な事業を創造する」「働く人の“尊厳の尊重”と“可能性の発掘”を常に実行する」ということを保有する企業に課しています。変わることのない絶対的な指針を提供し続ける機能を持つことにより保有する企業にとっての〈経営の原点〉として存在しています。

  • なぜこのような仕組みが
    必要だと考えたか

    当財団では、「資本主義」は個人や社会の成長を促す良い面がある一方、必然的に格差を広げる性質を持つものだと考えています。実際に現在の社会を見てみると、極端に裕福な少数の人が生まれる一方で、圧倒的に多くの人が衣食住すら不足する生活を送っています。
    また、地球温暖化や生態系の劣化などをはじめとした、世界共通の課題が山積しており、それらを解決するには、大きな努力と資金が必要です。
    今の資本主義社会では、お金は富める人のところにより集まり、結果、二極化が進んでしまいます。当財団は今の資本主義の一方的な流れに逆らい、お金を循環させ、二極化を緩和する仕組みが必要だと考えました。

  • 全会一致で体制移行

    本体制に移行するにあたっては、もともとの株主全員の協力が必要でした。
    幸い、G-Placeの株式を財団に集約する今回の検討においては、企業収益を社会に還元するという当財団の意義をすべての株主様が支持してくださり、全会一致で本体制への移行を実現することができました。

    本構想の原点「牛をつないだ椿の木」

    代表理事の山中利一がこの「収益還元の仕組み」を構想する原点となったのが幼少期に読んだ新美南吉の「牛をつないだ椿の木」です。人力曳きの海蔵さんが、多くの人が通る峠道に人々が喉をうるおせるように井戸を作るお話です。
    海蔵さんは人々のためにコツコツとお金をためて、ついに井戸を掘りますが、その後出征し戻ることはありませんでした。ですが、海蔵さんの残した井戸はその後も多くの人の疲れをいやすものとして生き続けます。
    このお話を読んだ時から、「いずれ、自分なりの井戸を掘らなければ」という想いがずっと心の中にありました。海蔵さんの井戸のように、自分の手を離れても、困った人を助け続ける仕組み、自分に作れる井戸は何なのか、その模索の末に、当財団は生まれました。

全会一致で体制移行

本体制に移行するにあたっては、もともとの株主全員の協力が必要でした。
幸い、G-Placeの株式を財団に集約する今回の検討においては、企業収益を社会に還元するという当財団の意義をすべての株主様が支持してくださり、全会一致で本体制への移行を実現することができました。

本構想の原点
「牛をつないだ椿の木」

代表理事の山中利一がこの「収益還元の仕組み」を構想する原点となったのが幼少期に読んだ新美南吉の「牛をつないだ椿の木」です。人力曳きの海蔵さんが、多くの人が通る峠道に人々が喉をうるおせるように井戸を作るお話です。
海蔵さんは人々のためにコツコツとお金をためて、ついに井戸を掘りますが、その後出征し戻ることはありませんでした。ですが、海蔵さんの残した井戸はその後も多くの人の疲れをいやすものとして生き続けます。
このお話を読んだ時から、「いずれ、自分なりの井戸を掘らなければ」という想いがずっと心の中にありました。海蔵さんの井戸のように、自分の手を離れても、困った人を助け続ける仕組み、自分に作れる井戸は何なのか、その模索の末に、当財団は生まれました。

当財団の想い

現在の社会に山積する課題に向き合い、
社会をより良いものにしようと
活動を行っている団体や
組織はたくさんあり、
そのような活動を広げるためには
まだまだ資金が必要です。

当財団では、企業経営においては、
まずは働く人に十分に対価を支払い、
経営に必要な最低限の
たくわえをしたら、
あとは社会に還元すべきだと
考えています。

また、「人」に資産が集積する
形を変えない限り、
根本的に二極化を打開する
方法は無いと考えます。

資本主義だから格差が生まれて
しょうがない、と思わない。
社会をより良くするために考え、
自ら一つの形を示し、
試行錯誤を続けていきたいと
考えています。

願わくばこの取り組みが
誰かの心に留まり、
同じ想いを持つ仲間が増えてくれたら、
そう願っています。

基本情報

  •  

    名  称
    一般財団法人辻󠄀󠄀・山中財団
    代表理事
    山中 利一
    設  立
    2020年10月8日
    住  所
    〒617-0835 京都府長岡京市城の里10-9
    電  話
    075-954-5158
    (株式会社G-Placeにつながります)
  • 【保有会社】

    商 号
    株式会社G-Place(読み:ジープレイス)
    所在地
    〒617-0835 京都府長岡京市城の里10-9
    創業/設立
    1968年5月7日/1969年5月16日
    代表取締役社長
    綾部英寿
    公式HP
    https://g-place.co.jp

寄付実績のご紹介

辻󠄀󠄀・山中財団が行ってきた
寄付の実績をご紹介いたします。
是非ご覧ください。

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